ちょっと真面目に
2007.09.06(20:50)
9/1土曜日この夏の18きっぷの最後の目的。オトンの所に行くのはあくまで「ついで」。メインは、今年7月31日から小海線で営業運転を始めた最新車輌に乗りに行くこと。テツとしてだけでなく、機械屋の端くれとしても見ておくべきかと思われ。
キハE200系

「世界初の営業用ハイブリッド鉄道車両」が「空にいちばん近い小海線」を走る。
ハイブリッド自動車はだいぶん数が出てきたけど、鉄道車輌では初めて。そもそもからして鉄道は自動車よりはるかに効率がいいですからね、そういう発想にはならなかったのも無理はない。
しかもハイブリッド先進国である日本では、その殆どがガソリン+電気。エネルギーの効率利用という点では、ディーゼル+電気があるべき姿のはず。少なくともボクはそう思う。(すす=ディーゼル悪者論は、整備不良の車輌を走らせる事業者と石原都知事のせい)
そう考えると、鉄道+ハイブリッド(しかもディーゼル+電気)という組み合わせには意味がある。
小淵沢駅からキハE200に乗り込み、先頭にかぶりつく。さあ、出発だ!

走り出しではディーゼルエンジンはかかっていない。バッテリーの電気でモーターを動かしている。架線はないのにまるっきり電車の音。なんだか不思議な感覚。
運転席にはエネルギーの状態を示すパネルが。

見ていると、列車が速度をのせてきた頃に、エンジンに「運転」のサインが。おー、いよいよ来たぞ。
最新のディーゼルエンジン&防音据付なので、昔のガラガラ音と違って、至って静かだが確かにエンジンがかかっている。んー、やっぱりエンジンは力強くていいねぇ。
しかし。何かおかしい・・・。静かだというのはともかくとしても、強大なトルクで車体を引っ張っている「音質」ではない。
もしや???
車内を見回すと説明書きがあった。

やぱり。
ディーゼル機関は発電用。車輪を駆動するのはあくまでもモーター。つまり負荷状況に応じてバッテリー電力のみを使うか、ディーゼル発電力をプラスして使うか、などを変えていく。だからディーゼルエンジンが瞬間でガンバル必要はないのである。
バッテリー及び制御器を収容していると思しき一角にも別のパネルが。


んんー。ボクねぇー。コイツを「ハイブリッド」と呼ぶのは違うと思う。明確な定義があるかどうかしらんけど、車輪を駆動する回転力の源が2つあるのが、本来のハイブリッドやと思う。
そうやと駆動源の切り替えのメカニズムなど面白いところがいっぱいあるはずなんやけど。そういう意味ではコイツはモーター駆動なのであくまでも電車の亜種。ちょっと違って残念。
不思議なことに形式ではディーゼル気動車の区分になってるねんけどね。

とはいえ、発電用ということは比較的負荷変動が激しくなくて、定格点に近いところでの運転が出来るので、エンジンとしての効率はよいはず。
さらに、我々ディーゼルの低燃費化、低NOx・スモーク化が大前提ではあるが、少なくとも非電化路線の新しいあり方の一つではあるでしょうね。

さて、ユニバーサルデザインでローカル線の割にはゆったりとした車内は、テツと清里に行く観光客が半々といった感じ。

車窓からは林の間から時折「下界」が見下ろせる。林がなくなると今度はキャベツ&レタス畑。
列車がたどり着いた終点、野辺山駅はJRで最も標高が高い駅。

JRの線路で最も標高が高い地点もここにあるわけで、野辺山駅〜清里駅間のこの踏み切り。

ということでJRの「新」と「高」をおさえてきたのでした。






